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「やりたくてたまらない!」を見つける方法を心理学的に考えてみた

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「好きなことがなかなか見つからないんです」

って人結構多いです。僕もツイッターで何度か質問を受けてきました。好きなことを見つけたいって思ってる人は多いんですけど、インターネットで調べてみてもなかなか納得させてくれるようなものって見つけにくいんですよね。科学的な観点で書かれているものが少ない。

 ってことで、心理学的に考察してみます。

 

・好きなこと=内発的モチベーションを持てる行動

内発的モチベーションって知ってますか?

ものすごく簡単に説明すると、「行動自体がご褒美になってること」です。

行動する理由が、「褒められるから」や「お金がもらえるから」ではなく「これやってるのが楽しい!!」って状況です。

賞賛や報酬ってのは外発的モチベーションって呼ばれるものなんですけど、これを目的に行動していることは内発的モチベーションではないってことですね。

 

じゃあ、内発的モチベーションが生まれる源ってなんなの?

って声が聞こえてきそうなので、次の項で説明します。

 

1つ目:知的好奇心

内発的モチベーションの一つめの構成要素は、知的好奇心です。

言い換えると、もっと知りたい!って欲求ですね。興味を持ったことってとことん調べたくなりますよね。逆に言えば、日頃からよく調べてることって自分がやりたいことに近いのかもしれません。

「興味持てることなんてねえよ」なんて人は、もっとたくさんのことを知ってみてください。知識がないと物事に興味って持てないんですよ。

すごい当たり前のことなんですけど、砂漠の国に生まれた人ってアイススケートに興味って持ちにくいと思うんです。そもそも知らない可能性だってあるし。

興味が持てることがない人ほど、普段自分がいない領域にまで足を運んでみてください。全ては「知ること」から始まります。

 

2つ目:有能感

二つ目のキーワードは有能感です。簡単に言うと、「これは周りの人よりもうまくできる!」って感覚です。

僕は高校からバレーを始めたんですが、今思い返せばこの有能感がきっかけだったのかなあと思います。たまたま体育の授業でうまくできたから、高校から始めてみようって思えたんです。

人間、うまくできることを見つけたら、「もっとうまくなりたい!」って思うようにできてるんですね。そのうちにこれが行動自体が報酬になることにつながっていくんです。

 

3つ目:自己決定

 最後のキーワードは、自己決定です。

これは自分が物事を考えて、判断し、決断している感覚です。どんなに自分が好きなことでも、他人からあれをやれこれをやれって言われるとやる気ってなくなりません?

自分が決めたことの方が、責任感も生まれるし意欲的に取り組むことができます。

 

一つ、思い入れのあるストーリーをお教えします。

 

昔あるところに、本を読むことが大好きな少年がいました。

小さい頃から親に強制されることもなく、本をいっぱい読んでいました。

数年後小学校に入学した少年は、「本読み」の宿題を出されました。

宿題とは、教科書の物語を読み、お母さんに宿題をした証拠としてハンコをもらうといった内容です。

ある日、この少年はまるっきし本を読むことをやめるようになりました。

 

 

この少年はなぜ大好きな読書をやめてしまったのでしょうか?

理由は簡単です、自己決定の権利を失ったからです。

他者からの強制は時に好奇心すらも失わせる可能性があるみたいです。

 

まとめ

 

内発的モチベーションによって促された行動は、その行動自体がご褒美となってるため、持続性も高く、成績や創造性も高くなることがわかっています。

皆さんも、自分の大好きなことを見つけれるように三つのキーワードを意識して探してみてください。

 

それでは!

 

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